■この人…

…「愛をもって音楽を育てたいから」…
コンツェルトザール 古田徳郎さん、清子さんご夫妻(東元町)

写真−古田ご夫妻  大ホールで聴くクラシック音楽にはなんともゴージャスな雰囲気があります。でも、小さなホールにもご注目! ここには大ホールにはない魅力があるのです。  「うちのように100人程度の小さなホールだと、演奏家と観客の距離がとても近い。一対一に似た関係で聴くことができるのです。いい意味での緊張関係ができて、充足したひとときが過ごせると思いますよ」
 東元町の住宅地のなかにひっそりと立つ「泉の里コンツェルトザール」。チャペルのような厳かさをもったステキなコンサートホールが、こんな身近なところにあるって、皆さん知ってましたか?  ホールの企画、運営されているのは古田徳郎さん、清子さんご夫妻。音楽学の教鞭を取っておられたご主人と、声楽家の奥様だから、企画もひと味違います。
 写真−コンツェルトザール 「今の日本の音楽は商業化されすぎています。音楽は人と人とのつながりであり、生きているものです。愛情をもって育み、生き生きとしたものにしなくてはなりません。そんな私たちの考え方に、共感してくださる音楽家に演奏をお
願いしています」  企画、チラシやチケットの制作・販売、ホールの掃除や出演者や観客の接待にいたるまで、夫婦2人で奔走する。まさに手作りそのものです。さぞかしご苦労も多いのでは? と尋ねると、「苦しみの中にも喜びあり、です」とニッコリ。  私たちの耳は、テレビやステレオなどの電線を通した音楽にすっかり慣れてしまったみたい。たまには生の演奏を、演奏家の息づかいまで聞こえそうな距離でたっぷり堪能してはいかがでしょう?


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