■インタビュー
…国分寺の名にふさわしい文化都市を築く会創設者 星野信夫(ほしののぶお)…

【プロフィール】 星野信夫(ほしののぶお) 昭和19年、武蔵国分寺住職の次男として生まれる。国分寺市立第一小学校、同第二中学校、都立立川高校を経て、昭和42年、慶応義塾大学経済学部卒業。同年、国分寺市内に学習塾「薬師塾」を開設、現在に至る。国分寺青年会議所の創設に参加したのを初め、国分寺の名にふさわしい文化都市を築く会初代会長、東京都生活会議連絡協議会副会長、国分寺まつり実行委員会副会長など、数々のまちづくり運動に積極的に取り組む。

「共生・参加・創造」の精神がまちをつくる
 国分寺に住んでいる人、国分寺を故郷にしたい人に、ぜひ読んでほしい1冊がある。『東京国分寺発・まちづくり体験記』だ。わがまちが舞台の、約30年のまちづくりの歴史を知り、「共生・参加・創造」という、21世紀のまちづくりの理念を、強く感じることができる。
 筆者の星野信夫さんは、青年会議所やPTAでの活動経験から、この理念を固めたそうだ。「国分寺の名にふさわしい文化都市を築く会」を設立した行動派であり、まちづくりのアイデアに富んだ実践的理論家でもある。
 「国分寺にはいろいろな人が住んでいます。その人達が、相違点より類似点を大切にしながら、常に新鮮さを感じるまちを、共に作っていけたらと思うのです」。
 武蔵国分寺の住職の息子だったこともあり、星野さんは幼い頃から地域の人々と接する機会に恵まれていた。だが、星野さんが積極的に地域と関わり始めたのは、自らが経営する学習塾の子供達を通してだったようだ。
「子供達と接するうちに、学校や塾だけでこの子達を幸せにすることはできない、家庭やそれを取り巻く地域の力を高めていかなくては、と考えはじめたのです」子供を通して地域を見ることは、すなわち地域の未来を見ることにもつながる。星野さんの積極的で斬新なものの見方・考え方は、こんな視点から生まれてきたものかもしれない。
 「人が動かなければ、まちづくりはできません。自分のことだけではなく、世の中の状況も考えながら協力し合い、それぞれの夢をまちの中で実現できたらいいですね。
一人ひとりのそんな社会的行動を通して、人もまちも新しい姿を創造していくのだと思います」 「まちづくり」は手応えのある、魅力的な創造に違いない。星野さんはそう思わせてくれる人だ。

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