■国分寺の自然・伝説

…発見!!色違いのカメムシ… :カメムシの変異固体
色違いのカメムシ
 カメムシの仲間は、俗にヘッピリムシとか云われ、くさい匂いがするので嫌われている。
 私も決して好きではないが、だからといってそっぽを向くようなことはしない。良く見ると、その形、色彩、斑紋などが、とてもユニークで、昆虫写真の被写体としてはとても魅力的である。とりわけ私が気に入っているのが、今回のアカスジキンカメムシだ。
 大きさは2センチ弱、ごらんのように、本来このカメムシは金緑色の地に赤い紋をあしらった、楯を思わせる色合いだ。美しいわりにはどこにでも入る普通種だが北海道には分布していないらしい。  さて、このカメムシは年一回6月頃羽化する。私は国分寺市内でも良く見かけるが、平成8年6月中旬、たまたま野鳥の撮影で市内を歩いていたところ八幡神社下方付近のシキミの葉に見なれない黒いカメムシを見つけた。取りあえずその場で写してから生け捕りにした。家に戻ってよくよく見ているうちにドキッとした。
 なんと地色は黒だが赤い紋はまさしくアカスジキンカメムシなのだ。早速図鑑をよく読んでみたが、稀に黒色の固体が発生する、等と書かれてもいない。いわば変異固体の新発見であったのだ。
 のちほど国立科学博物館の先生に見てもらったところ、このように黒い固体は初めてとのことであり、それならばと、この固体は博物館に提供した。国分寺市内もどうして捨てたものではない。 (国分寺市自然の会 渡辺) 写真上−八幡神社付近で発見されたカメムシとその変異固体
火事で逃げた仏さま
絵・豊川蛯子氏 文・武蔵国分寺むかしむかし

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