■国分寺の伝説

…阿弥陀如来像…
 畠山重忠が、夙妻の後生安楽のため作らせた阿弥陀如来像を盗み出し、大もうけをしようとした盗賊がいた。彼らは、如来像を荷車に載せて甲州街道の南側まで運んで行った。しかし急に車上の荷物が重くなり、前に進めなくなってしまった。せっかくここまで運んできたのに、荷車が動かなくなってはお手上げである。盗賊は朝になって見つかってしまうのを恐れ、如来像を捨て、車をひき、姿を消してしまった。
 翌朝、村人が道ばたに捨ててあった如来像を府中の善明寺に安置した。如来像を運んできた盗賊が荷を捨てた車だけで引き返した。この地は、現在の府中市「車返し」だといわれている。また一説には、如来像は黒鐘にあり、力だめしをして善明寺までかついでいったという話もある。どちらにしても善明寺の如来像は、国分寺にあったということか?

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