特別企画

元科学技術庁航空宇宙技術研究所 所員 原嶋愿治さん 

     日本の宇宙開発“発祥の地”国分寺
元NHKアナウンサー 村松真貴子さん

 昭和30年4月12日、国分寺駅近く、新中央工業工場跡地(現早稲田実業)で、ペンシルロケットの発射実験が行われていた。直径2cm足らず、長さ17〜20cmのペンシル型の物体が、障子紙を貼った的に向けて、水平にシュポッ、シュポッと飛んでいく。
この様子をじっと見つめていた人がいた。原嶋愿治さんだ。五日市生まれ、国分寺在住。戦中、戦後を通して、立川にある飛行機工場で、エンジニアとして働いてきた。 新聞で発射実験を知った友人に教えられ、わざわざ足を運んだのだ。「じつはこの時は、それほど感動したわけでも、興味をもったわけでもなかったんです」と原嶋さん。本物の飛行機と間近に接してきた彼にとっては、当然の感想なのだろう。
しかし、これこそまさに、日本のロケット製作……いや、宇宙開発の歴史に残る、記念すべき最初の実験だったのだ。そして、原嶋さん自身も、その新しい時代の動きへと参加していくことになる。 数年後、国が三鷹に設立した航空宇宙研究所に入所。自ら志願してロケットエンジニアとなったのだ。大空のさらに向こうをめざす乗り物は、じつは原嶋さんをしっかり魅了していたようだ。「物を作ることが好きなんです」と言う原嶋さん。現場でモノ作りに携わってきたからこそのアイデアや技術は、たびたび学術研究者たちを唸らせた。
「多摩は広々とした土地が多くあったせいか、もともと航空関係と縁が深いのです。そこを地元に仕事をし、生活してきましたから、仕事もしやすかったですね」。
昔馴染みの地元の工場に、実験部品を発注することも多々あった。「国分寺は、日本の“宇宙開発、発祥の地”です。郷土の魅力の一つとして、これをぜひ皆さんに知ってほしい」。
米寿を迎えたばかりの原嶋さんは、そう胸を張った。
まず私たちの心の垣根を取り払う……みんなに優しい街は、物でなく、心で作られるものなのだ。
 
写真−元科学技術庁航空宇宙技術研究所 原嶋愿治さん


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