■地域の話題

…国分寺市内の商工会・商店会加盟のふとん屋さん…

 皆さんは綿の入ったお蒲団がリサイクル(打ち直しとも言います)出来る事をご存じですか?綿の入ったお蒲団は使用しているうちに、体の重さによって薄くなると同時に硬くなり寝心地が悪くなります。そこで機械を使い、つぶれてしまった綿をほぐして繊維の方向を整えます。
 次にその綿を新しい側生地に、大きさと厚さを調整しながら入れていきます。すると出来上がったお蒲団は新品同様にふっくらと仕上がります。このように、綿の入ったお蒲団は何回かリサイクルできます。
 綿花がまだ稀少品だった頃、少しでも長く、大切に、そして心地よく使う為の知恵でした。しかし、大量消費の現代においてもこの知恵はゴミ減量化に役立っています。何回も打ち直しをしながら使えばゴミは大幅に減ります。
 綿は私たちが肌着に使うくらいですから体に優しいのは勿論、この地球環境にとっても優しい生活用品です。また、お蒲団は皆さんが毎日使われる物ですから、寝汗や皮脂によって想像以上に汚れます。そのまま手入れを怠ると、ダニや雑菌の繁殖の原因となります。
 年に一度は丸洗いすることをお勧めします。それから打ち直しの目安は掛布団で五年前後、敷布団で三年前後です。殆どの人は人生の三分の一をお蒲団で寝て過ごす訳ですから、先人たちが残してくれた知恵を活用し、上手にお手入れをしながら心地よく使っていきたいものです。
(千年屋)

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