特別企画

認知度が低いからこそやる
東京国分寺心障協力会代表 本多克巳さん 

本多克巳さん

 街でたまたま知的障害者の親子を見たのがきっかけだったと本多さんは言う。「わが子に引きずられるように歩いている親御さんを見てね。子どものうちはまだしも、大きくなって親の腕の力を超えるようになると、心障者の家庭は本当に大変なのだなと思ったんです。障害者本人を援助する団体はたくさんあるだろうけれど、親を助けようという団体はあるのだろうか、と考えて……」 6年前、仲間と国分寺心障協力会を作る。障害児の親が少しでも息抜きできる場を提供したかったからだ。山梨県の富士川で鮎の友釣り会を開催したのを最初に、ハーレー交流会、スイカ収穫祭などさまざまなイベントを催してきた。今年の春、府中市寿町で行われたハーレー交流会には20以上もの団体が参加するまでに成長した。これらのイベントは親たちの憩いの場となる一方で、集められた募金は心障者団体の親子が旅行をするときの資金や成人式、新年会に使われているのだとか。「親同士の交流の場としても役立てていただいているようです。障害児を“表”とするなら、親の苦労はまさに“裏”のもの。そんな苦労はなかなか人びとに知られていないんです。認知度が低いことだからこそ始めたんですが、障害者を取り巻く現状をもっと多くの人に知ってもらいたいですね」 今から20年近く前、市内清掃から多摩川のクリーン運動を始めたのも本多さんだった。自ら掃除道具を手に呼びかけ、30人ほどのグループを作って清掃用の船を作り、年に5回も川の清掃に出かけた。「みんながそっぽを向くようなことこそ、やる意義があるんです。人に気づかれないでいたこと、気づいても人がやりたがらないようなことをしたいですね。“きれいごと”はしたくないから。」と本多さんは言う。長年ボランティアに関わってきた人は発想もひと味違う気がする。「障害者の親の問題は奥が深いです。私にできることはせいぜい“息抜きの場を作る”ことくらいかもしれない。でも、始めたからには仲間とずっと続ける覚悟でいます。」 何か自分にできることを、本多さんにならって始めてみようではないか。
 
写真−東京国分寺心障協力会代表 本多克巳さん 


■BUY国分寺推進事業、アイデアコンテスト
 国分寺市商工会では「BUY国分寺」推進事業を現在展開しております。市内の特徴のあるお店や、事業所を雑誌や色々な媒体を使ってPRして市内で買物をしてもらおうという事業です。11月中にはPR雑誌が完成予定ですのでご期待下さい。また一昨年に続き、工業振興アイデア募集事業「武蔵国分寺アイデアコンテスト」を行い多数の応募がありました。12月7日〜8日に駅ビルLホールにおいて展示会及び表彰式を行う予定ですのでよろしくお願い致します。
国分寺市商工会 電話 042-323-1011

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