…国分寺市クワガタ事情… 国分寺市自然の会  林 志道
オニヤンマ
 国分寺市内には、ノゴギリクワガタ・ヒラタクワガタ・コクワガタ・スジクワガタの4種が一応、確認されています。99年には、スジクワガタを除いた他の3種をみていますが。元来スジクワガタは山間部に多く、私もここ数年市内では確認できませんでした。他の3種も数が減少し大きさも小型のものが、多くなってききたように思われます。
 特にノコギリクワガタが少なくなってきています。ヒラタクワガタ・コクワガタは、数こそあまり減っていないようですが、小型の個体が多く、ヒラタは40ミリをこえるのがやっとでした。(前はヒラタは65ミリくらいのが採取されていました)。コクワガタも以前にはあまり見られなかった様な小型な個体をよく見ました。第一に考えられる原因はやはり生息環境の悪化でしょう。
 市内の雑木林も少なくなり宅地化で畑や空いている土地の角などにあったクヌギやコナラ、カシ類などもだいぶ切られてしまいました。成虫、幼虫共に餌が不足気味の様です。そして次に考えれられるのは、鳥です。特にカラスがあやしいのではと考えています。一番減少していると思われるノコギリは比較的昼でも活動し、ヒラタと違って木の高い所で休んでいたりするので、よけいに狙われやすいのでしょう。埼玉県の狭山丘陵でクワガタをくわえているカラスを見た事があります。市内でも胴体の部分だけないノコギリやカブトムシがクヌギの根元に落ちているのを何度か見ました。中にはまだ生きて動いているのもいました。クワガタだけでなくセミなども鳥に良く補食されているようです。
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