■国分寺の四季/各地の国分寺風景10

【甲斐国分寺】
甲斐国分寺
写真−甲斐国分寺

 甲斐国分寺跡は、臨済宗妙心寺派護国山国分寺の境内及びその周辺が往時の寺域であり、大正11年10月12日に国の史跡に指定されました。塔及び講堂跡等に礎石が現存し、当時の壮大な伽藍を偲ぶことができます。
 国分寺跡の北約450mには甲斐国分尼寺跡があり、国の史跡に指定されています。また国分寺の西南の金川両岸には、6世紀後半から7世紀にかけての多数の後期古墳があり国分寺近くまで分布しています。これは国分寺の造営にあたって国府や官道に近く、人家の密集地を避けた適当な場所ということで、古墳時代の墓域とされた土地の付近が選ばれたのでしょう。むろん北方の広大な肥沃な土地が経済的な基礎となったことは言うまでもありません。そして国分寺建立の際使用された屋根瓦は笛吹川の対岸の、上土器及び川田の両瓦窯で焼かれたことが知られています。

甲斐国分寺の山門 出土品
写真−甲斐国分寺の山門と出土品

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