特別企画
初代市史編さん室長 本多寅太郎さん  

本多寅太郎さん

 昭和42年のこと。国分寺市は明治100年を記念して、国分寺史の編さんを始めた。それを一任されたのが、当時の国分寺市史編さん室長である本多寅太郎さんだ。本多さんは代々国分寺に住んでこられた人。「とはいえ、史学を学んでいたわけでもありませんから、国分寺の歴史はまったくわかっていませんでした」
 資料に基づいて編さんを始めようとしたが、市役所に残っていた一番古い文書が明治24年3月4日の議事録。それ以前のものは火事で焼失していた。そこから本多さんの苦労が始まった。古くから国分寺にお住まいのお家を一軒一軒訪ねて回り、古文書を集めようとした。 ところがなかなかそういった文書を保管している人は少ない。同じ家に何度も顔を出し、蔵や納戸の中を見てもらうよう頼んだ。
 「本多さんが言っていたから探したら、仏壇の奥からこんなものが出てきたよ」 そうして江戸時代の五人組の仕組みを記した文書が出てきたり。そんなふうに少しずつ資料が集まり始めた。そして4年ほどかけて市史になる十分な資料を集めた。
 「通常ならこういう仕事は大学の教授などに頼んですることなのです。それを私と担当の女の子の2人でやったのですから、大変でしたよ」本多さんは懐かしそうに当時を振り返る。
そうして『国分寺市史』(上・中・下巻)が出来あがる。現在も学校や図書館で閲覧することができる。国分寺にお住まいの人には、ぜひ一度手に取ってほしい本だ。「国分寺市にも文化財センターや郷土資料博物館のようなものを作って、こういった国分寺の歴史にまつわるものを収集し保存する体制を整えていってもらえればと思います」 右上写真:本多寅太郎さん


■パトロール隊出陣式
3月1日、「つきまとい勧誘行為防止条例」が施行されたことに伴い北口駅前広場でパトロール隊の出陣式が行われました。
商工会が中心となって行ってきた国分寺駅の環境改善活動が、徐々に形となってきました。今後専属のパトロール隊員が市の指定した重点地区を巡回することになりますが、この活動をいかに地域に定着させていくかがこれからの課題となってきます。
上写真:つきまとい勧誘行為防止条例にともなうパトロールの出陣式


CHS HomePage Communication Handle Service Corp./ Maintained by A.Shiono
Since 3/Mar./2005 - Last Modefied 1st/Jul./2023