特別企画

ひかりフラワー  中村忠夫さん 

中村忠夫さん

 「イングリッシュローズ」というバラがある。幾重にも重なった豪華な花びらと豊かな香り。イギリスのデビット・オースチン氏が品種改良した、愛好家に大人気のバラだ。 このバラを扱えるのは、信頼を得たお店のみ。その多摩地区の代理店が光町にある「ひかりフラワー」だ。「わざわざ遠方から訪ねて来てくださるお客さんもおられます。嬉しい限りです」と 取締役の中村忠夫さん。
バラ園芸店を始めたのは3年前。奥様がバラ好きだったのがきっかけ。バラは接ぎ木をして苗を増やしていくが、最初のうちは1000本苗を作っても、根づいたのはたった60本。あちこちの専門家のところへ足繁く通い、日本一の接ぎ木の名人のもとへ5年も通い詰めて教えを乞い、ようやく8〜9割が成功するまでになった。中村さんの研究熱心な一面が伺える。「おそらくこれも、芝を扱っていた実績のおかげです」と中村さんは言う。じつは中村さん、バラ園芸店を始める前は、国立競技場の芝生を任されてきた、 芝のエキスパートだったのだ。
「20年以上前、冬でも芝をグリーンのままにするようにと要請を受けまして、研究を重ねてきました」 芝の技術には誰にも引けを取らない自信がある。だが、時代の動きを踏まえて、中村さんはあえてバラという、新しい分野へも足を踏み入れた。「お客さんの要望に合うと思ったら、安いものでも勧めたり……。商売がヘタだとよく言われます。自分でもそう思う。でも、そうやってたくさんの人と知りあってきたのだから、その恩をずっと忘れずに、出会った方、一人ひとりを大切にしたいと思うのです」
ここに中村さんの商売成功の最高の秘訣があるのかもしれない。
写真−中村忠夫さん


■第3回武蔵国分寺アイデアコンテスト各賞決定!
第2回の優秀作品を実現!(人力発電機)
次世代を担う若い人達の“ものづくり”による人材育成と国分寺市内の工業振興を目的とした「第3回武蔵国分寺アイデアコンテスト」は昨年を上回る53点の応募の中から、「小中学生の部」7件、「一般の部」17点の入賞が決定しました。昨年の12月6日〜7日に開催された展示会では、入賞したアイデア・試作品等の展示や“日本に宇宙開発発祥の地”として行った宇宙展などで大いに賑わいました。

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